8 月、FundingPips の Prime Account 移行が X と Trustpilot で燃えていた。Finance Magnates も 8 月 26 日付で報じている。「optional なのに強制」「cash の代わりに口座」——どちらも大事だけど、プロップを回している側から見ると、もう一段下に DD の種類が変わるのが、いちばん嫌な話だと思う。
管理者コメント
Prime 自体はまだ触っていない —— ただ Funded 口座は持っている
2026 年 8 月時点で、管理者自身は Prime 移行の対象になっていない。招待も unlock も、まだ来ていない。
ただ FundingPips の Funded 口座は持っている。出金も何度か通している(dossier の Tier S 判断の根拠)。将来、パフォーマンス次第では Prime 招待が来る可能性はゼロではない。
Prime の FAQ を読んで Static から trailing に載せ替えられる、と分かったとき、正直ちょっとイラッとした。optional 以前に、DD の時計が勝手に変わる のは、回転型の付き合い方とは相性が悪い。来たらどうするかは、そのときの Terms と DD 表を見てから決めるつもりだ。
裏路地は個人の実戦検証で回しています。参考になったら OFUSE で応援してもらえると、次の検証のガソリンになります。
OFUSE で応援する (新しいタブで開く)この記事は業界ニュースの整理だ。自分が Prime を経験したわけではない。ただ「来たら嫌だな」と感じた理由——特に trailing ——を、図付きで残しておく。
Prime とは——再チャレンジではない
Prime は Master Account(Funded)の上位プログラムだ。公式 Help Center では「Master がキャリアになる場所」と書いている。
入り方は二つ:
| 方法 | 内容 |
|---|---|
| 招待 | Responsible Trading Team がパフォーマンスを見て招待 |
| 自己 unlock | Master で 3 回目 reward 取得後、口座に 2% 以上の利益 があれば移行可 |
評価フェーズのやり直しではない。 すでに Funded だ。ただし 口座タイプが Master → Prime に変わる。移行すると Master はクローズ(建玉を全部閉じた後)。Prime 用の KYC と Agreement が別途必要で、オンボーディングに最大 7 営業日、と FAQ にある。
cash の代わりに何が渡るか
Finance Magnates が「4 回目の cash payout の代わりに大きい口座」と言う理由はここだ。
unlock に使えるのは、Master に残っている利益のうち 最大で口座サイズの 10% 分(reward split 後の金額)。その金額に ×12.5 を掛けたのが Prime Account Size になる。
そして FAQ がはっきり書いている:unlock 金額は後から request できない。 Prime を開くための対価であり、出金可能残高ではない。
Prime 側の売りは 80% 分配・毎日出金、コーチング、最大 $200 万 / 口座、月間出来高ボーナス(最大 $20k)、Tradin 投資家向けマーケットプレイスへの道、など。悪いものだけではない。
でも 「今の Master で cash を続けたい」 トレーダーから見ると、出口の形が勝手に変わる 話になる。
不満の芯——Static から trailing 8% へ
ここが本題だと思う。
FundingPips の Master(2-Step 等)は、だいたい Static 10% / 日次 5% 系。ドローダウンの種類 で書いた通り、Static は 初期残高からの床 が動かない(利益後もフロアは据え置き、という整理)。
Prime に移ると DD の時計が別物になる:
- Soft Daily 2% —— 触れたらその日は取引停止(口座は生きる)
- Max Loss 8% EOD trailing —— 日次終値の最高残高から trail
- 開始サイズ +3% 到達で Max Loss フロアが ロック
Static 10% で運用してきた人が、Prime では trailing 8% に載せ替えられる。 合格のやり直しではないが、リスク管理の前提が変わる。
trailing は利益が出るほど床が上がる。同じ「8%」でも Static より死にやすい場面がある。Prime 移行は、うまくいっているトレーダーを よりタイトな DD モデル に移す、とも読める。
「optional」論争(2026 年 8 月)
2026 年 6–7 月、CEO Khaled Ayesh は X で 「Prime is and will remain optional」 と述べていた(Finance Magnates 引用)。
ところが 8 月、Responsible Trading Team から招待されたトレーダー にとって移行が 実質 mandatory だった、という不満が噴出。X では「Prime になりたくないのに 6 口座中 4 口座が移された」といった報告も出ている。
firm 側は Finance Magnates への回答で、transition 周りの communication への懸念は認めつつ、Terms に基づく移行であり成功トレーダーを retroactive に罰する意図ではない、と説明。内部の liquidity 理由についてはコメントしていない。
同じオーナー配下の FundingTicks が 2025 年末の 遡及ルール変更 → 2026 年 1 月 wind-down、という前例もあるので、敏感になっている人が多いのは無理はない。ただし FundingPips 本体(CFD)は稼働中 で、規模も大きい。
トレーダー側の読み方
Prime 移行で起きているのはだいたい次の四層だ:
- 出口の形 —— cash payout の代わりに unlock 金が口座サイズ化(引き出せない)
- 口座の載せ替え —— Master クローズ、Prime 新規(再チャレンジではない)
- DD の変更 —— Static 系 → EOD trailing 8% + Soft Daily 2%
- 期待と説明のズレ —— optional 表現 vs 招待ルートの実質義務
FundingPips の dossier では、いまのところ Tier S(出金実績・信頼)の評価のままだ。Prime は 別プロダクト で、Master で付き合う人と Prime に載せ替えられる人では、見るべきリスクが違う。
自分なら、Prime 招待が来たら FAQ の DD 表だけは先に読む。optional か mandatory かより先に、trailing に載せ替えられるか を確認したい。Static 前提のサイズ感・保有時間・含み益の扱いは、Prime ではそのまま通用しない。
まとめ
FundingPips Prime は、「もう一回チャレンジ」ではない。Funded のまま、別タイプの Funded に移される プログラムだ。
8 月の騒動で目立つのは optional 論争と cash vs 口座の話。でもプロップを回す側の体感として、Static から EOD trailing 8% への載せ替え が、いちばん重い変更だと思う。
Prime の 80% 毎日出金やスケールは魅力的に読める。それでも DD の時計が変わる 以上、「上のステージに進んだ」だけで安心はできない。