表向きの数字だけ見ると、変な話に聞こえるかもしれません。
いま私は約 100 本のプロップファーム試験を並行して回しています。Funded 口座の運用経験は、総額 $200 万(おおよそ 3 億円)を超え、出金も累計 1,000 万円以上 あります。それなのに、なぜわざわざブログと X(Twitter)を始めたのか。しかも プロップファームのアフィリエイトは一切無し で。
綺麗事は言いません。理由は単純です。
収入が、全く安定しない
私のプロップトレーダーとしてのアプローチは、本質的に 確率の問題 です。合格する試験もあれば、不合格もする。平均すると合格率は 20〜40% くらい。口座数を多くしているので、1 本だけのときより確率の収束は早い。それでも偏りは必ず起きます。
とくに、戦略上ふさわしくない レンジ相場 には弱い。悪い流れに乗りやすい。こうなると、おわかりでしょう。そう、収入が全く安定しない のです。
Funded 口座があっても、出金履歴があっても、確率の上ではプラスに回るアプローチ だと考えている。ただ、悪いトレンドが続く月は試験料だけが積み上がって赤字になる——そういう偏りは必ず起きる。数字の桁は大きく見えても、月ごとのキャッシュフローは安定しない。体が重くなる月、ちゃんとあります。
別途、少しでも安定した収入を作るにはどうすればよいか。それを考えた結果、私のプロップファーム経験と独自の見解を、情報として発信すること にしたのです。
なぜプロップのアフィリエイトをしないのか
ただ、やるからには変なこだわりが出てしまいました。有用なコンテンツにするには バイアスが良くない。だから プロップファームのアフィリエイトをしない という方針にしています。
収入源としては、一番の稼ぎ頭になるかもしれない。冷静に考えた結果です。
よく考えてみてほしいんですよね。プロップファームとプロップトレーダーは 利益相反 になりうる。利益の出ているトレーダーを BAN する話も、業界では珍しくない。そう考えると、プロップトレーダーとプロップアフィリエイターの二足のわらじは、なり得ない。
BAN されてしまえば、そこのアフィリエイトもできなくなる。ダブルパンチです。この続かない仕組みでは、少しでも安定した収入は実現できない——そう判断しました。
収益化の道、どれもハードルが高い
とはいえ、苦慮しています。どう考えても 利益を生むフローがない。
| 手段 | 結論 | 理由 |
|---|---|---|
| 有料 Note | 却下 | 有料情報は「まとめと感想」以上の価値が必要。ルールが日進月歩で変わる業界で、常に最新を更新し続ける労力に見合わない |
| Google AdSense | 雀の涙 | 頻繁にアクセスするトピックではない。必要なときに少し見るだけ → PV が上がらない |
| Amazon / 楽天アフィリエイト | 試行中 | プロップというトピックの性質上、物理商品の必要性は最低限。何か良いアプローチで少しでも足しになれば |
| Ofuse(投げ銭) | いまの落とし所 | Wikipedia 的な方式。ただ、当初の目的である「安定」からは程遠い |
| 汎用ツールの販売 | 厳しい | 口座間トレードコピーなど、自作して自分では使えている。複数ポジション同時・部分クローズなどを排除した私向けの設計なので、万人向けにするハードルが高い。エラーへの苦情も大きい |
有料 Note について補足すると、却下した理由も単純です。有料の情報は、ただのまとめと感想以上の価値が必要になる。日進月歩で変わるプロップファーム業界で、最新情報に常に更新し続ける労力に見合う気がしなかった。
だとしたら、AI を活用しながら最低限にまとめた情報を無料で公開する。有料じゃない分、情報鮮度への期待値は下がる——そのトレードオフは受け入れる、という考え方です。
ツール販売については、もう少し触れておきます。口座間のトレードコピーを、プログラムではなく手動のように見せる——実際に自分で自作して利用しています。ただ、複数ポジション同時並行、部分クローズなど、処理が複雑化する要素を自分のトレードでは すべて排除 しており、多少の遅延も気にしない手法だから使えている。万人受けするものにするのはハードルが高い。エラーに対する苦情や失望は、この手のツールは大きい。
世界を見ても、この手のツールは片手で数えるほどもないので、良いエリアかもしれない。でも、ちょっとしたアップデートでツールが壊れる可能性がある。開発と修正コストは高い——これも課題です。
これからの構想——2 本柱
取り組んでいるのは、2 つの収入の柱 を作れないか、という話です。
1. チャレンジ管理サブスク
プロップトレーダーをサポートする製品を開発し、有料サブスクリプションで提供する。トレードしているチャレンジの状況をスプレッドシートで管理できるツール。複数チャレンジを並行している人には刺さるかも——まだ構想中なのでわからない。
料金イメージはこんな感じ:
| プラン | 口座数 | 月額(案) |
|---|---|---|
| 無料 | 3 口座まで | ¥0 |
| スタンダード | 10 口座まで | ¥1,000 |
| プロ | 50 口座まで | ¥2,000 |
2. コミュニティ —— 何でもお手伝い窓口
情報発信は X とサイトで一般公開している。コミュニティは ユーザー同士の交流 と 問い合わせベース で、個別事象へのサポートを提供するイメージ。
例えば、「いきなり英語でこんなこと言われたが、どう対応すればいいか」——そういう状況で回答案を出す。基本、プロップファームに関する何でもお手伝い窓口の月額会員、みたいなもの。月 数千円 といったところか。
現実は、かなり厳しい
ただ、問題があります。
日本のプロップ人口は、今 数万人規模 ではないかと言われています。今後増える見込みはあるとしても、数万人の 1% のユーザーに使ってもらえたとして 数百人。
どちらのサービスも、その数百人に利用してもらえたとして——楽観的な計算だと、月 ¥3,000 × 300 人 = 月 90 万円。この数字も、かなり楽観視です。
なぜなら:
- 何でもお手伝い窓口 は、日本語非対応のプロップファームで困る人向け。需要はあるかもしれないが、ターゲットは絶対 1% もいない
- 複数口座運用 の管理ツールも、まだマイノリティ
となると現実は、10 人も集まらないのでは —— というラインまで落ちてきます。
茨の道しか見えない。正直、そう思います。
でも、何もしないより行動。その一点だけははっきりしています。しばらくは取り組んでいくつもりです。
X とこのサイト(プロップファームの裏路地)は、これから作ろうとしている 2 本柱の 集客 に役立てば、と思って続けます。派手な導線ではなく、まず情報を出して、必要になった人がたどり着ける場所にしておく——そのくらいの温度感です。
もし同じように、プロップだけでは収入が安定しないと感じている人がいたら、一人で抱え込まなくて大丈夫だ、というくらいの温度感で読んでもらえれば嬉しいです。